調質機器
酸素(純酸素を除く)や窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスの除湿は可能です。
ただし、弊社ファイバードライは使用流体の一部をパージエアとして大気に開放するため、ガスが設置空間に充満し、最悪、事故に繋がる危険があります。そのため、ストレートタイプドライヤ(DMBタイプ)、もしくはフレキシブルタイプドライヤ(DMFタイプ)を使用し、パージエア接続口には別回路で圧縮エアを供給してください。
また、ドライヤに接続されているワンタッチ継手につきましても、様々な要因によりガスの漏れが発生する可能性があります。こうしたことも考慮の上、使用可否をご判断ください。
まず、ファイバードライの中空糸膜の除湿原理についてですが、中空糸膜フィルタの内側に圧縮エアを流すと、水蒸気のみが膜外に透過し、出口側には乾燥エアが出てきます。
この乾燥エアの一部を、パージエア(水蒸気を取り去るエア)として中空糸膜の外側に沿って流すことで、中空糸膜表面およびケーシング内の水蒸気を外に排出します。そのため、中空糸膜フィルタは常に水蒸気濃度が低い状態に保たれ、連続除湿を行うことができます。
ファイバードライはパージエアの流量調整機能があり、得られる乾燥エアの乾燥度を調節できます。
パージ流量が多い(=パージ率が高い)ほど、乾燥度は高くなります。
【動画】ファイバードライ除湿原理
露点とは、気体(空気やガスなど)に含まれる水蒸気が水滴になり始める温度のことで、露点温度とも言います。露点温度は気体中の水蒸気の量により変化するため、気体中の水分量を表す値として用いられます。
露点温度が低いほど、水分量が少ない(=乾燥している)、露点温度が高いほど、水分量が多い(=湿潤である)、となります。
また、気体の圧力が高いと気体の露点温度も高くなるので、圧縮エアは水分量(ドレン)が多く、そのまま使用するとシリンダや電磁弁、エア工具のサビの原因につながりますので、まずドライヤでエアを乾燥させる必要があります。
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