真空発生器単体タイプ
真空発生器VY
エジェクタと真空破壊機能を一体化。
特長
エジェクタと真空破壊機能を一体化。
エジェクタと真空破壊機能を一体化。 エジェクタへの供給エアON・OFF で真空発生⇔破壊エアの切り替えが可能。
エジェクタへ破壊エアを出す機能を付加。
従来の単体タイプエジェクタと比べ、確実な真空破壊が可能。
通常の電磁弁などを用いた真空発生器より、大幅な低価格化を実現。
小型・軽量ですので真空配管末端部での使用が可能。
遮断弁を搭載することにより吸着・破壊サイクルの高速化を実現。
仕様
使用流体 | 空気(JIS B 8392-1:「等級1.2.1~2.4.3」準拠) |
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使用圧力範囲 | 0.3~0.7MPa |
定格供給圧力 | 0.5MPa(H, Lタイプ)/0.35MPa(Eタイプ) |
使用温度範囲 | 5~50℃(凍結なきこと) |
給油 | 不要 |
VY用真空フィルタ仕様
使用流体 | 空気 |
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使用圧力範囲 | -10~0kPa |
濾過度(※) | 5μm(捕集効率:95%) |
使用温度範囲 | 0~60℃(凍結なきこと) |
濾過面積 | 接続サイズ44:0.8mm2/接続サイズ66:1.1mm2 |
材質 | PVF(ポリビニールホルマール) |
※)当社測定条件によります。
適用サイズ
真空ポート
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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インチサイズ | φ1/4" |
エア供給ポート
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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インチサイズ | φ1/4" |
排気ポート
チューブサイズ(集中排気)
ミリサイズ(mm) | φ6 |
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インチサイズ | φ1/4" |
真空特性グラフ
構造図
形状・価格一覧
オプション・メンテナンス品
個別注意事項
警告
1.真空発生器VYの配管は、本文をよく読んでから行ってください。配管方法を間違えると人体の負傷、機器の破損の原因となる可能性があります。
2.真空発生器VY用真空フィルタのフィルタ本体材質はPPですので、直射日光や紫外線により樹脂が劣化することがあります。
3.製品に外径ローレットタイプのロックナットがある場合、その締付けは工具を使用せずに手締めにて確実に締付けてください。工具を使用して締付けた場合は、ロックナットまたは本体の破損の原因となる可能性があります。また、締付け不足の場合は、ロックナットが緩み初期設定が狂う可能性があります。
注意
1.真空発生器VYの破壊エアの流量調整及び破壊時間調整は、デジタルカタログをよく読んで理解してください。
2.真空発生器VY用真空フィルタはエレメント単体での交換ができません。保守点検などで交換の際は、フィルタ本体の交換になります。
3.真空発生器VYの真空発生用と真空破壊用の供給エアに異なった圧力を使用する場合、真空破壊用供給エアの圧力は、真空発生用供給エアの圧力以下に設定してください。真空発生用供給エア圧力より高い場合は、漏れにつながる可能性があります。
4.下図の配管方法で真空発生器VYを使用する場合は、遮断弁が完全に切換わるまで瞬時ではありますが、チェック弁からの破壊エアが回り込み、Vポートより破壊エアが出ます。
5.VY真空発生器用真空フィルタにチューブを装着する際は、必要以上の力をかけないでください。フィルタが破損する可能性があります。
真空発生器単体タイプシリーズのよくある質問
真空の発生源としては、一般的な方式として「真空ポンプ」と「真空発生器(エジェクタ)」に大別されます。
真空ポンプはモータで動くため圧縮エアが不要。一方、真空発生器は真空を作るのに圧縮エアを必要とします。
真空ポンプ
メリット:高真空が得られ、多量の真空源が必要な場合はランニングコストが安い。
容器から気体を吸い出すことで真空度を上げる装置です。
コンプレッサのように吸い込み口から入った気体を回転(または往復運動)により圧縮し、大気へ排出します。この過程の中で真空が作られます。到達真空圧力と実行排気速度に応じた種類があります。
真空発生器と比べると、装置が大きくなりイニシャルコストがかかります。一般的には、定期的なメンテナンスが必要です。※1
真空発生器(エジェクタ)
メリット:機械的な可動部がなく、小型。手軽に取付けられる。
ノズルで絞られて高速放出した圧縮エアが空気を引き込むことで真空を発生させる装置です。
自動組立機などの小型の装置を安価でコンパクトに製作できる半面、真空度と真空流量を得るためには、圧縮エアの使用量が大きくなる場合もあり、ランニングコストへの注意が必要です。
間欠的に使用する場合や、短時間使用する場合、真空を使用する個所が少ない所では、手軽に真空が得られるため便利です。※2
※1) ピスコが独自開発したロータリ真空ポンプは、使用条件・環境にもよりますが、約30,000時間メンテナンス不要で、ランニングコストが抑えられ、真空ポンプから出る騒音や発熱、発塵も抑えられる、環境にやさしい「省エネ対応品」です。
※2) ピスコの真空発生器は、小型で取付け場所が自由な単体タイプと、システム全体のコンパクト化、合理化ができる総合タイプ(真空発生用電磁弁、真空破壊用電磁弁、絞り弁、真空スイッチ(圧力センサ)、フィルタを一体化)があります。
チェックバルブ(CV、CVPシリーズ)の最低作動差圧は0.01MPa(10kPa)以下となり、負圧に使用可能です。
ただし、チェックバルブは漏れを許容しますので、漏れ量ゼロを必要とする目的では使用しないでください。
また、長時間の保持には向きませんので、短時間の保持を前提としてください。
最低逆止差圧にも、注意してください。
基本的に、空気以外の使用はできません。
排気エアを大気に開放しないタイプの「集中排気型」と、サイレンサの設置をおすすめしています。
ただし、集中排気のチューブ長を長くしすぎるなど、スムーズな抵抗のない配管が行われない場合は排気抵抗となり、真空度の低下になりますので注意が必要です。
それぞれ特性が違います。
Hタイプ
高真空度形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Lタイプ
大流量形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Eタイプ
低供給圧力高真空度形(定格供給圧力※:0.35MPa)
真空度を高くしたい場合はHタイプ、吸込流量を多くしたい場合はLタイプ、供給エアを節約したい場合はEタイプがおすすめです。(細かな真空度、吸込流量はノズル径の選定で決定されます)
※)
定格供給圧力とは
定められた条件下で性能を保証でき、設計及び使用上の基準となる供給圧力(真空発生器の供給する圧力)のことです。到達真空度は、定格供給圧力値付近が最大となります。
Hタイプでは、以下のグラフの通り、0.5MPa付近の到達真空度が高いことがわかります。(真空発生器 単体タイプ VHH07(ノズル径07:φ0.7mm)の場合)
真空発生器をワークへ近づけて配管容積を小さくし、小径ノズルを使用すると消費流量を削減できます。(ただし、小径ノズルにすることで吸込流量は減少しますので、到達時間、タクトなどに注意が必要です)
小径ノズルは以下のようなラインナップがあります。
ノズル径φ0.3mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM
ノズル径φ0.4mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM、真空発生器総合タイプ VN
小径ノズル選択以外にも、各機種の真空特性「E」タイプ(低供給高真空度形)の使用をおすすめします。
低い供給圧力で、高真空を得ることができます。
さらに、真空発生器 総合タイプVQの二段ノズルタイプ、ツインノズルタイプが消費流量軽減に効果的です。
この2種類は、大流量でも省エネできるのが特長です。
二段ノズルタイプ
2つのノズル(ディフューザ)で吸込むため、従来のシングルタイプと比べ、消費流量はそのままで吸込流量は約40%アップ。
二段ノズルタイプ 動画
ツインノズルタイプ
吸着時(真空立ち上がり)は大口径ノズルで吸込みますが、ワーク搬送時(ワークを吸着している時)は小口径ノズルに切替わるため、吸着中の消費流量を節約できます。特に、吸着・搬送時間が長い使い勝手には最適です。
ツインノズルタイプ 動画
性能が出ない場合、以下の原因が考えられますので、一度ご確認ください。
1)供給エアの確認
供給エア量、エア圧力が十分かご確認ください。
2)ノズルの目詰まり
ノズルに異物が詰まっている場合、フラッシングを行い詰まりを解消してください。
3)真空フィルタ(吸込側)またはサイレンサ(排気側)の目詰まり
フィルタに目詰まりがある場合は交換してください。
真空発生器は、真空特性(H・L・Eタイプ)ごとに定格供給圧力が設定されています。
この定格供給圧力は真空発生器作動時に確保が必要なエアの圧力であり、この圧力に満たない場合、特定の供給圧力で異音が発生する場合があります。
真空発生器から異音が発生している場合、真空特性が不安定になり、センサでの圧力検出に影響を与えるなどトラブルの原因になる可能性があります。供給圧力が定格供給圧力を下回らないよう、再設定を行ってください。(製品仕様値は、真空発生器作動時の値となります)
真空発生器VRLが最適です。吸気ポートと排気ポートが一直線の構造のため、チューブを通しワーク移送が可能です。
切粉やセラミック粉など、粒体、粉体、繊維などの搬送に適しており、さらに、大流量(50L~300L)が確保できるため、真空パッドと併用することで段ボール、紙、発泡材、織物などの通気性の高いワークなどの吸着搬送にも使用可能です。真空用フィルタ VFRを排気側に取付ければ、搬送したワークを集積可能です。
真空発生器VRLは、食品業界では乾燥パセリの吹きつけなどの搬送実績があります。
※) 粒体、粉体、繊維などを搬送する場合は条件により使用できないことがありますので、最寄りの営業所に一度お問い合わせください。
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
銅を嫌う工程・使用環境に適した、銅を主成分とする材料を使わない仕様です。
『-S3』仕様は、金属部材質:銅を主成分とする材料不使用、シールゴム材質:HNBRまたはFKM となります。具体的には流路に金属材質:黄銅を使用せず、ステンレスを使用している商品を用意しています。
『-S3』仕様が形式に設定されていなくても、標準仕様が『-S3』に対応している商品もあります。例:チューブフィッティングSUS304 金属本体:SUS304、シールゴム材質:FKM
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