真空発生器単体タイプ
真空発生器VLS
吸込流量(ノズル径):100L/min[ANR](φ2.0mm), 150L/min[ANR](φ2.5mm), 200L/min[ANR](φ2.8mm)の3種類を用意。
特長
吸込流量(ノズル径):100L/min[ANR](φ2.0mm), 150L/min[ANR](φ2.5mm), 200L/min[ANR](φ2.8mm)の3種類を用意。
角形アルミボディ。
消音効果に優れた筒型サイレンサを採用。
吸込流量(ノズル径):100L/min[ANR](φ2.0mm), 150L/min[ANR](φ2.5mm), 200L/min[ANR](φ2.8mm)の3種類を用意。
圧力計、センサ付もラインナップ。
仕様
使用流体 | 空気、不活性ガス |
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使用圧力範囲 | 0.15~0.7MPa |
定格供給圧力 | 0.5MP |
使用温度範囲 | 0~60℃(凍結なきこと) |
デジタルプレッシャーゲージ仕様
型式 | GPD-V-01 |
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定格圧力範囲 | -101~0kPa |
圧力表示範囲 | -101~10kPa(※1) |
耐圧 | 300kPa |
適用流体 | 空気、非腐蝕性/不燃性ガス |
電池 | CR2032 リチウム電池 |
電池寿命 | 約3年(1日に5回表示の場合) |
電池最低下検知機能 | 有り |
電池交換 | 可能 |
表示時間 | ボタンを押してから60秒 |
表示回数 | 2Hz(2回/秒) |
繰り返し性 | ≦±1% F.S. ± 1 digit |
LCD表示 | 7セグ、3.5 digit |
表示精度 | ≦±2% F.S. ± 1 digit以下(周囲温度:25 ±3℃時) |
保護構造 | IP65(※2) |
周囲温度範囲 | 動作時:0~50℃、保存時:-10~60℃(結露と凍結なきこと) |
周囲湿度範囲 | 動作時及び保存時:35~85%RH(結露なきこと) |
耐振動 | 複振幅1.5mmあるいは100m/s2、1分間10Hz~55Hz~10Hz、X、Y、Z各方向2時間 |
耐衝撃 | 100m/s2 |
温度特性 | 検知圧力の±2% F.S.(25℃時) |
圧力センサ仕様
型式 | VUS-32R |
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定格圧力範囲 | -100.0~100kPa |
耐圧 | 300kPa |
適用流体 | 空気、非腐蝕性/不燃性ガス |
供給電源 | DC12V~24V(リップル±10%以下) |
消費電流 | 40mA以下(無負荷時) |
スイッチ出力 出力方式 | NPNオープンコレクタ出力/PNPオープンコレクタ出力 |
スイッチ出力 最大負荷電流 | 125mA |
スイッチ出力 最大供給電圧 | DC30V(NPNオープンコレクタ出力)/DC24V(PNPオープンコレクタ出力) |
スイッチ出力 内部電圧降下 | 1.5V以下 |
繰り返し性 | ±0.2% F.S. ± 1 digit以下 |
応差 ワンポイント設定モード | 調整可能(※) |
応差 応差モード | 調整可能(※) |
応差 ウインドコンパレータモード | 調整可能(※) |
応答時間 | 2.5ms以下(誤作動予防機能:25ms、100ms、250ms、500ms、1000ms、1500ms選択) |
出力短絡保護 | 有 |
デジタル表示 | 3色(赤、緑、橙)表示(表示回数:5回/秒) |
表示精度 | ±2% F.S. ± 1 digit以下(at Ta=25 ±3℃時) |
動作表示灯 | 橙色 1&2表示灯 |
アナログ出力(電圧出力) | 出力電圧:1~5V ±2.5% F.S. 以下(定格圧力範囲内にて) 直線性:±1% F.S. 以下、出力インピーダンス1kΩ |
耐環境 保護構造 | IP40 |
耐環境 周囲温度範囲 | 動作時:0~50℃、保存時:-10~60℃(結露と凍結なきこと) |
耐環境 周囲湿度範囲 | 動作時及び保存時:35~85%RH(結露なきこと) |
耐環境 耐電圧 | AC1000V 1分間(リード線とケース間) |
耐環境 絶縁抵抗 | 50MΩ以上(DC500V)(リード線とケース間) |
耐環境 耐振動 | 複振幅1.5mmあるいは100m/s2、1分間10Hz~150Hz~10Hz、X、Y、Z各方向2時間 |
耐環境 耐衝撃 | 100m/s2 X、Y、Z各方向3回 |
温度特性 | ±2.5% F.S.以下(at Ta=25℃、範囲0~+50℃) |
ケーブル仕様 | 耐油ケーブル(0.15mm2) |
適用サイズ
真空ポート
ネジサイズ
テーパメネジ | Rc1/2 |
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エア供給ポート
ネジサイズ
テーパメネジ | Rc1/2 |
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真空特性グラフ
構造図
形状・価格一覧
個別注意事項
真空発生器単体タイプシリーズのよくある質問
真空の発生源としては、一般的な方式として「真空ポンプ」と「真空発生器(エジェクタ)」に大別されます。
真空ポンプはモータで動くため圧縮エアが不要。一方、真空発生器は真空を作るのに圧縮エアを必要とします。
真空ポンプ
メリット:高真空が得られ、多量の真空源が必要な場合はランニングコストが安い。
容器から気体を吸い出すことで真空度を上げる装置です。
コンプレッサのように吸い込み口から入った気体を回転(または往復運動)により圧縮し、大気へ排出します。この過程の中で真空が作られます。到達真空圧力と実行排気速度に応じた種類があります。
真空発生器と比べると、装置が大きくなりイニシャルコストがかかります。一般的には、定期的なメンテナンスが必要です。※1
真空発生器(エジェクタ)
メリット:機械的な可動部がなく、小型。手軽に取付けられる。
ノズルで絞られて高速放出した圧縮エアが空気を引き込むことで真空を発生させる装置です。
自動組立機などの小型の装置を安価でコンパクトに製作できる半面、真空度と真空流量を得るためには、圧縮エアの使用量が大きくなる場合もあり、ランニングコストへの注意が必要です。
間欠的に使用する場合や、短時間使用する場合、真空を使用する個所が少ない所では、手軽に真空が得られるため便利です。※2
※1) ピスコが独自開発したロータリ真空ポンプは、使用条件・環境にもよりますが、約30,000時間メンテナンス不要で、ランニングコストが抑えられ、真空ポンプから出る騒音や発熱、発塵も抑えられる、環境にやさしい「省エネ対応品」です。
※2) ピスコの真空発生器は、小型で取付け場所が自由な単体タイプと、システム全体のコンパクト化、合理化ができる総合タイプ(真空発生用電磁弁、真空破壊用電磁弁、絞り弁、真空スイッチ(圧力センサ)、フィルタを一体化)があります。
チェックバルブ(CV、CVPシリーズ)の最低作動差圧は0.01MPa(10kPa)以下となり、負圧に使用可能です。
ただし、チェックバルブは漏れを許容しますので、漏れ量ゼロを必要とする目的では使用しないでください。
また、長時間の保持には向きませんので、短時間の保持を前提としてください。
最低逆止差圧にも、注意してください。
基本的に、空気以外の使用はできません。
排気エアを大気に開放しないタイプの「集中排気型」と、サイレンサの設置をおすすめしています。
ただし、集中排気のチューブ長を長くしすぎるなど、スムーズな抵抗のない配管が行われない場合は排気抵抗となり、真空度の低下になりますので注意が必要です。
それぞれ特性が違います。
Hタイプ
高真空度形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Lタイプ
大流量形(定格供給圧力※:0.5MPa)
Eタイプ
低供給圧力高真空度形(定格供給圧力※:0.35MPa)
真空度を高くしたい場合はHタイプ、吸込流量を多くしたい場合はLタイプ、供給エアを節約したい場合はEタイプがおすすめです。(細かな真空度、吸込流量はノズル径の選定で決定されます)
※)
定格供給圧力とは
定められた条件下で性能を保証でき、設計及び使用上の基準となる供給圧力(真空発生器の供給する圧力)のことです。到達真空度は、定格供給圧力値付近が最大となります。
Hタイプでは、以下のグラフの通り、0.5MPa付近の到達真空度が高いことがわかります。(真空発生器 単体タイプ VHH07(ノズル径07:φ0.7mm)の場合)
真空発生器をワークへ近づけて配管容積を小さくし、小径ノズルを使用すると消費流量を削減できます。(ただし、小径ノズルにすることで吸込流量は減少しますので、到達時間、タクトなどに注意が必要です)
小径ノズルは以下のようなラインナップがあります。
ノズル径φ0.3mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM
ノズル径φ0.4mm
真空発生器単体タイプ VUM、VC・VM、真空発生器総合タイプ VN
小径ノズル選択以外にも、各機種の真空特性「E」タイプ(低供給高真空度形)の使用をおすすめします。
低い供給圧力で、高真空を得ることができます。
さらに、真空発生器 総合タイプVQの二段ノズルタイプ、ツインノズルタイプが消費流量軽減に効果的です。
この2種類は、大流量でも省エネできるのが特長です。
二段ノズルタイプ
2つのノズル(ディフューザ)で吸込むため、従来のシングルタイプと比べ、消費流量はそのままで吸込流量は約40%アップ。
二段ノズルタイプ 動画
ツインノズルタイプ
吸着時(真空立ち上がり)は大口径ノズルで吸込みますが、ワーク搬送時(ワークを吸着している時)は小口径ノズルに切替わるため、吸着中の消費流量を節約できます。特に、吸着・搬送時間が長い使い勝手には最適です。
ツインノズルタイプ 動画
性能が出ない場合、以下の原因が考えられますので、一度ご確認ください。
1)供給エアの確認
供給エア量、エア圧力が十分かご確認ください。
2)ノズルの目詰まり
ノズルに異物が詰まっている場合、フラッシングを行い詰まりを解消してください。
3)真空フィルタ(吸込側)またはサイレンサ(排気側)の目詰まり
フィルタに目詰まりがある場合は交換してください。
真空発生器は、真空特性(H・L・Eタイプ)ごとに定格供給圧力が設定されています。
この定格供給圧力は真空発生器作動時に確保が必要なエアの圧力であり、この圧力に満たない場合、特定の供給圧力で異音が発生する場合があります。
真空発生器から異音が発生している場合、真空特性が不安定になり、センサでの圧力検出に影響を与えるなどトラブルの原因になる可能性があります。供給圧力が定格供給圧力を下回らないよう、再設定を行ってください。(製品仕様値は、真空発生器作動時の値となります)
真空発生器VRLが最適です。吸気ポートと排気ポートが一直線の構造のため、チューブを通しワーク移送が可能です。
切粉やセラミック粉など、粒体、粉体、繊維などの搬送に適しており、さらに、大流量(50L~300L)が確保できるため、真空パッドと併用することで段ボール、紙、発泡材、織物などの通気性の高いワークなどの吸着搬送にも使用可能です。真空用フィルタ VFRを排気側に取付ければ、搬送したワークを集積可能です。
真空発生器VRLは、食品業界では乾燥パセリの吹きつけなどの搬送実績があります。
※) 粒体、粉体、繊維などを搬送する場合は条件により使用できないことがありますので、最寄りの営業所に一度お問い合わせください。
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
銅を嫌う工程・使用環境に適した、銅を主成分とする材料を使わない仕様です。
『-S3』仕様は、金属部材質:銅を主成分とする材料不使用、シールゴム材質:HNBRまたはFKM となります。具体的には流路に金属材質:黄銅を使用せず、ステンレスを使用している商品を用意しています。
『-S3』仕様が形式に設定されていなくても、標準仕様が『-S3』に対応している商品もあります。例:チューブフィッティングSUS304 金属本体:SUS304、シールゴム材質:FKM
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