圧力計・検出スイッチ
小型圧力センサ12
幅:8.5mmx 全長:25.4mmの小型圧力センサ。
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流路に銅を主成分とする金属材料を使用していません。
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シールゴム材質にHNBRまたはFKMを使用しています。※)一部商品は流路のみの対応となります。
特長
コンパクト。リード線をコネクタ化し、メンテナンス性が向上した圧力センサ。
幅:8.5mmx 全長:25.4mmの小型圧力センサ。
アナログ出力タイプは圧力表示器(SED-31)を使用することにより、分離型表示を可能に。
圧力の取出しには、3タイプを用意。
出力仕様は、スイッチ出力・アナログ出力の2種類を用意。
リード線をコネクタ化。
配管作業、メンテナンス性が向上。
ケーブル長さは、5種類を用意。
設置場所に合わせて500、1,000、2,000、3,000、5,000mmの中から最適な長さをお選びいただけます。
エア流路は「銅を主成分とする材料不使用」・「低濃度オゾン対策」分野向けも用意。
仕様
共通仕様
使用流体 | 空気、非腐蝕性/不燃性ガス |
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圧力検出方法 | 拡散半導体圧力センサ、ゲージ圧 |
供給電源 | DC10.8~30V (リップル含) |
消費電流 | 20mA以下 (DC24V 無負荷時) |
使用圧力範囲 | -100~0kPa |
耐圧 | 1MPa |
保存温度範囲 | -20~70°C |
動作温度範囲 | 0~60°C (凍結なきこと) |
動作湿度範囲 | 30 ~ 85%RH (結露なきこと) |
保護構造 | IEC規格 IP40相当 |
スイッチ出力タイプ スイッチ仕様
出力設定点数 | 1 |
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スイッチ出力 | NPNオープンコレクタ出力 30V 80mA以下(残留電圧0.8V以下) |
動作表示 | N.O. (設定圧力以上にて赤色LED点灯) |
応差 | 固定 (2%F.S.以下) |
動作精度 | ±3%F.S. 以下(at Ta=25°C) |
応答性 | 約1msec |
設定圧力範囲 | -100 ~ 0kPa |
アナログ出力タイプ アナログ出力仕様
出力電圧 | 1~5V |
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ゼロ点電圧 | 1±0.04V |
指定圧力時電圧 | 4.6±0.04V (at -90kPa) |
出力電流 | 0.495mA 以下 (負荷抵抗:10kΩ) |
温度特性 | ±2%F.S. 以下(at Ta=25°C) |
直線性 | ±0.5%F.S. 以下 (at Ta=25°C) |
出力インピーダンス | 1kΩ |
適用サイズ
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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適用継手サイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6 |
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ネジサイズ
メートルオネジ | M5x0.8 |
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管用テーパオネジ | R1/8 |
回路図
注文案内
注文形式(例)
個別注意事項
注意
1.表示器(SED-31)のセンサヘッドには、VUS11…A、VUS12…AまたはSEU11…Aタイプを使用してください。センサヘッドの仕様が異なると表示精度が仕様を満足できなくなる可能性があります。
2.12シリーズのスイッチ出力付センサの圧力調整を行う際は、下図を参照し付属の小型ドライバにて無理な力を加えず、静かに回してください。
3.本センサと同じ電源に他の機器が接続されている場合、-側(COM)が遮断した状態で負荷の動作テスト用スイッチなどによりSW出力端子を-極と短絡させると、スイッチ出力回路に逆電流が流れ、センサが破損します。このような回路で使用する場合は、-側の電源線上かSW出力線上に逆流防止のダイオードを図2の向きで設置してください。
4.圧力設定、および応差設定を行う際は、小型ドライバを使用し、トリマの回転範囲内で無理な力を加えず静かに回してください。無理な力を加えると、トリマの破損、および基板の破損の原因となる可能性があります。
5.本体(小型圧力センサ11・12シリーズ ネジタイプ)取付上の注意 ①本体の外径六角部を利用し適正な工具を使用して締付けてください。 ②ネジを締付ける際、下表の締付トルクおよび工具の許容トルクを参照し締付けてください。適正なトルクで締付けない場合、製品・工具の破損やネジの緩み、漏れの原因となる可能性があります。
6.本体(小型圧力センサ11・12シリーズ ネジタイプ)取外し上の注意 ①本体の外径六角部を利用し適正な工具を使用して取外してください。 ②取外した相手側のネジ部に付着しているシール剤を除去してください。シール剤が付着していると、周辺機器に入り込み故障の原因となる可能性があります。
7.センサヘッド用コネクタACPG-31-CN1は圧接端子のため、配線の際にリード線の被覆を剥く必要はありません。被覆を剥いて配線すると短絡する可能性があります。
圧力計・検出スイッチシリーズのよくある質問
表示タイプとして、アナログとデジタルの2種類があり、許容差の表記が異なります。
例えば、精度表示が2%の場合は以下のようになります。
1)アナログ表示の精度
±2% F.S.
F.S.とは、フルスケールの略で、測定範囲のことです。
これがセンサ自身の精度であり、許容差を表します。この場合、測定範囲×±2% となります。
(許容差(精度幅=2%)は測定値に関わらず一定の値です。)
以下の3種類の表示精度±2% 1digitと同じです。
しかし、測定範囲がそれぞれ異なるため、±2%の値も変わってきます。
VUS-31R-N(連制圧:-100.0~100kPa)
VUS-31-N(負圧:-101.3~0kPa)
SEU-31R-N(正圧:0~1MPa)
それに加え、以下の±1digit(表示最小値)が発生します。
2)デジタル表示の精度
±2% F.S. ±1 digit
digit(デジット)とは、デジタル機器の特性(分解能)上、生まれるものです。
1digitは、表示できる最小の値となります。(表示倍率分解能を確認してください)
測定値の最小桁が0.01の位の場合、±0.01の許容差(精度幅)となるため、測定範囲×±2%へさらに±0.01した数値が許容差となります。
分離型表示器に圧力が表示されない時、以下をご確認ください。
1)
コネクタのケーブルの繋ぎ方(配線)の間違い
2)
センサヘッドが「アナログ出力タイプ」であるか
(圧力表示器は「スイッチ出力タイプ」のセンサヘッドとは併用できませんのでご注意ください)
3)
センサタイプ設定がセンサヘッドの定格圧力範囲(センサ入力仕様)と一致しているか
センサタイプ設定(「C-1(連成圧)」「C-2(正圧)」「C-3(負圧)」)が、お使いのセンサヘッドの定格圧力範囲(センサ入力仕様)と一致しているかご確認ください。これと異なるセンサタイプ設定を行うと、正しい数値が表示されません。
SED-31のセンサタイプ設定と推奨するセンサヘッド(参考:弊社カタログより抜粋)
「C-1(連成圧)」 VUS11-□AR
「C-2(正圧)」 VUS11-□A、VUS12-□A
「C-3(負圧)」 SEU11-□A
※)
センサヘッドの破損
センサヘッドおよび表示器の供給電源(V)以上の電圧を加えてしまうと、センサヘッドと表示器が破損し、結果、圧力表示器に圧力が表示されなくなるケースもあります。必ずセンサヘッドの供給電源(V)の範囲内でご使用ください。
出力方式および使用用途の違いです。
アナログ式
圧力を検知し、それに応じた電気信号(電圧・電流)を出力します。
常に圧力に応じた電気信号を出力します。
そのため、圧力の確認、圧力の変化を見て装置が正しく作動しているかを確認したいなど、圧力の確認・管理に使用します。圧力の増減に応じて出力が変化するので、ディスプレイに圧力の波形を表示することも可能です。
スイッチ式
設定した圧力値を超えた(下回った)ことを検知し、スイッチ出力※します。
(設定した圧力に達しないと出力されません。)そのため、使用用途としては、タンクの圧力が設定値以上になったらバルブを止めたい、吸着搬送中にワークが吸着したら真空度が設定値以上になったら装置を動かしたい…といった際に、回路全体の動きを制御するためのスイッチとして使用します。
※)
スイッチ出力とは、電圧や電流を信号として出力するアナログ式と違い、内蔵されているトランジスタ(増幅、またはスイッチ動作をさせる半導体素子のこと)のON・OFF(スイッチ)作用で出力を表現します。
この出力方式は、NPNオープンコレクタと、PNPオープンコレクタの2種類があります。
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