真空関連機器
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
真空用フィルタを取付けた場合の圧力損失は、以下のリンクからご覧ください。
なお、取付フィルタ自体の圧力損失、ご使用時の目詰まり状態によって吸込流量と真空到達速度が変化しますので、エレメント交換など、定期的なメンテナンスが必要です。
※) メンテナンス用にエレメント単体でのご購入も可能です。(VFU、VFB、VFR用)
集中排気と大気開放は、排気方法の違いとなり、真空ラインの用途により選択可能です。
真空回路用
サイクロン効果とフィルタにより、ダスト・水滴が取除かれたエアを出口(継手)側へ排出。
一般的なインラインフィルタと同様に、機器と機器の間に設置するタイプです。
使用例1
ユニオンタイプより容量が大きいためダストを多く集積でき、メンテナンス回数などが減らせます。
真空ポンプなどに使用する場合は、真空ポンプの吸気側に設置してください。
※) この時、エアタンクを併用することで、真空エアの脈動低減が可能です。
排気回路用
サイクロン効果とフィルタによりダスト・水滴が取除かれたエアを、直接大気(外気)へ排出。
排気の末端に設置します。ダスト集積の目的以外にも、粒体・粉体搬送用の真空発生器VRLと併用し、エアの中の粉体(粒体)の収集にも使用可能です。
使用例2
取りきれなかった細かなダストは大気に飛散しますので、クリーン環境などには適しません。
取れません。
真空用フィルタは、空気中のゴミ・塵などを除去するもので、水分の除去はできません。
ろ過面積が大きい方がゴミ・塵を除去する面積が大きいので、エレメントのメンテナンスサイクルが長くなります。使用する環境雰囲気、装置の仕様などを考慮し選定してください。
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