真空パッドスポンジタイプ
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●図-215°484フリーホルダ首振り角度は、0~15°と0~30°の2種類から選択が可能です。パッドをワークに押しつける場合、衝撃や大きな力を加えないでください。パッドの変形、亀裂、摩耗が早くなります。よって、パッドのスカートの変形範囲内か、リブ部などが軽くあたる程度にします。特に、小径パッドでは、位置決めを正確に出してください。面積の広いガラス板、基板ボードなどを吊り上げる場合は、加速度による大きな力が加わったり、自重によって波打つことがありますので、パッドの配置や大きさを考慮し、十分余裕をみる必要があります。ビニール・紙・薄板などの柔らかいワークを吸着すると、真空圧力によってワークが変形したり、シワが寄りますので、小形のパッドを使用し、更に真空圧力を低くする必要があります(図-1参照)。また、ビニール袋・紙袋などを開封する場合、小径パッドが適し、対向するパッドの中心を左右に多少ズラした位置に取付けると開封がしやすくなります(図-2参照)。●図-1吸着するワーク面が平面でない場合は、フリーホルダをご使用ください。吊り上げる時に加速度による大きな力が加わる面積の広いガラス板、基板ボードなどビニール袋、紙袋ビニール、紙などパッドホルダパッドこの範囲内で位置決めを行ってください。通気性のあるワークワークの両側を吸着するなどをして、パッドホルダ、パッドの強度を充分考慮する。吸着面が平面でないワーク通気性のあるワークの吸着には、空気の漏れ量により吸着力が低下しますので、エジェクタや真空ポンプの能力アップ、配管経路の有効断面積を大きくするなどの対策が必要になります。また、小径のパッドを選定することも、空気の漏れ量を小さくする方法の一つです。パッドホルダは全て水平吊りとしての設計になっておりますので、ワークの側面を吸着し、吊り上げる場合はパッドホルダ、パッドの強度を十分考慮してください。段差のあるワークや積み重ねたワークの吸着など、パッドとワークの位置決めができない場合、ロングストロークタイプをご使用ください。パッドとワークの距離が変わっても、ストロークにより吸収ができます。ネジで固定しているパッドで旋回搬送を行うと、ネジが緩んでパッドが外れる場合がありますので、十分余裕のある設計をしてください。また、吸着位置とワークの重心がずれている場合は、特に注意が必要です。吊り上げ側面を吸着しなければならないワークロングストロークタイプ段差のあるワーク、積み重ねたワークなど旋回搬送、横移動の場合は、垂直吊りの安全率(1/8)をみてください。パッドへの衝撃面積の広い平板ワークの場合柔らかいワークを吸着する場合吸着するワーク面が平面でない場合パッドとワーク間の距離が一定にならない場合通気性や穴のあるワークの場合ワークの側面を吸着して吊り上げる場合旋回搬送をする場合真空パッド使用にあたっての参考資料

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