真空破壊ユニット
36/46

真空用機器の選定方法How to select Vacuum equipment332.真空発生器、真空ポンプ対応ユニットのサイズ(漏れのある場合)ポイント配管容積は、P.29の「使用条件の抽出」の例題を参考に、ワーク吸着後の漏れ量は、P.30の「漏れ量のある場合の考え方」を参考にしてください。計算式による求め方T2 = 3.5 × T1より、T27T1 = − = − = 2(sec)3.53.5V×600.2×60Q =− + QL =− + 4.4 = 10.4(ℓ/min[ANR])T12よって、最大吸込流量は、Qmax = 3 × Q = 3 × 10.4 = 31.2ℓ/min[ANR]上の計算式より、31.2ℓ/min[ANR]以上の吸込流量の性能を持つ真空発生器を選定すれば良いことが分かります。選定グラフによる求め方真空圧力(95%)到達時間7secと配管容積0.2ℓの交点より、最大吸込流量が求められます。(P.31ページ選定グラフ4の⑦→⑧の順序)Q ≒ 20ℓ/min[ANR]Qmax = 20 + (3 × 4.4) = 33.2ℓ/min[ANR]010203040–13–26–40–53–66–80–93吸込流量(ℓ/min[ANR])真空圧力(kPa)流量特性(H10の場合)供給圧力:0.5MPa(Hタイプ)010203040–13–26–40–53–66–80–93吸込流量(ℓ/min[ANR])真空圧力(kPa)流量特性(H12の場合)供給圧力:0.5MPa(Hタイプ)供給圧力:0.5MPa(Hタイプ)供給圧力:0.5MPa(Hタイプ)ワークからの漏れがある場合、最大吸込流量に漏れ量を加えることにより必要な真空発生器・真空ポンプ対応ユニットのサイズを求めることができます。●計算式による方法a漏れ量を加味した平均吸込流量V×60Q =−+ QLT1T2 = 3.5 × T1Q:平均吸込流量(ℓ/min[ANR])V:配管容積(ℓ)T1:吸着後の安定した圧力Pの63%に到達する時間(sec)T2:吸着後の安定した圧力Pの95%に到達する時間(sec)QL:ワーク吸着時の漏れ量(ℓ/min[ANR])b最大吸込流量(真空機器の仕様吸込流量)真空発生器の場合▲Qmax = 3 × Q (ℓ/min[ANR])真空ポンプの場合▲Qmax = 2 × Q (ℓ/min[ANR])●選定グラフによる方法aチューブ容積選定グラフ3(P.29)「チューブ内径別配管容積」を使用し求めます。b最大吸込流量Qmax選定グラフ4(P.31)「吸着応答時間」より、吸着応答時間(T1、T2)およびチューブ容積より、漏れ量QLを含まない必要な最大吸込流量Qを求めます。最大吸込流量真空発生器の場合▲Qmax = Q + (3 × QL)真空ポンプの場合▲Qmax = Q + (2 × QL)Q:選定グラフ4(P.31)より求めた最大吸込流量(ℓ/min[ANR])QL:漏れ量(ℓ/min[ANR])(P.30)2-②ワーク吸着時に漏れのある場合の考え方から数値化した値例ワークと真空パッド開口部の漏れ量4.4ℓ/min[ANR]、配管容積0.2ℓを満足させたい。吸着後の安定した圧力Pmの95%に達する時間7sec。どのような真空発生器を選定したら良いのか求めます。≪補 足≫※最大吸込流量は約33ℓ/min[ANR]、供給圧力0.5MPaを確保できる場合には、高真空度形タイプ(Hタイプ)のノズル径ø1mmまたはø1.2mmが適正となりますが、ワークと真空パッド開口部の漏れ量4.4ℓ/min[ANR]と下図の流量特性より最大の真空圧力がH10の場合–79kPa、H12の場合–83kPaとなりますので、必要最大圧力を考慮した上で真空機器の選定を行う必要があります。2▲ 真空発生器・真空ポンプ対応ユニットの選定B.真空発生器、真空ポンプ対応ユニットの選定② 選定手順ポイント■真空発生器の場合上式のQmaxより大きい吸込流量の真空発生器を選定する必要があります。■真空ポンプ対応ユニットの場合Qmax有効断面積 S = – (mm²) 11.1※上式のSより大きい有効断面積の切換バルブを選定する必要があります。ポイント■真空発生器の場合グラフから得れれたQより大きい最大吸込流量の真空発生器を選定する必要があります。■真空ポンプ対応ユニットの場合グラフから得られたバルブの有効断面積より大きな真空切換弁を選定する必要があります。

元のページ 

page 36

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です