真空関連機器
真空レギュレータプッシュロックタイプ
元圧の制御はもちろん、末端部の制御も可能。プッシュロック式ツマミで簡単操作。
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流路に銅を主成分とする金属材料を使用していません。
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シールゴム材質にHNBRまたはFKMを使用しています。※)一部商品は流路のみの対応となります。
特長
元圧の制御はもちろん、末端部の制御も可能。プッシュロック式ツマミで簡単操作。
プッシュロック式ツマミにより、片手でも楽々操作。
従来品より最大50%の軽量化。
本体を樹脂にし、金属部材質はアルミニウムを使用。
標準品でS3仕様相当。
流路に銅を主成分とする金属材料不使用。ゴム材質は耐オゾン性に優れたHNBR。(※)S3仕様相当はゲージ及びセンサは除く。
1次側と2次側の継手が個別に回転し、配管方向が自由。
真空源の元圧制御に最適。末端部の制御も可能。
仕様
レギュレータ部の仕様 圧力表示記号 M,無記入,V4(P), V5(P)
使用流体 | 空気 |
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使用圧力範囲 | -100~100kPa/-100~0kPa(ゲージ部仕様により) |
設定圧力範囲 | -100~-1.3kPa |
最大吸込流量 | 30L/min[ANR] |
使用温度範囲 | 0~50℃/0~40℃(凍結なきこと) (ゲージ部仕様により) |
※)真空源の圧力により変化しますのでご注意ください。
レギュレータ部の仕様 圧力表示記号 D
使用流体 | 空気 |
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使用圧力範囲 | -100~0kPa |
設定圧力範囲 | -100~-1.3kPa(※) |
最大吸込流量 | 30L/min[ANR] |
使用温度範囲 | 0~50℃(凍結なきこと) |
※)真空源の圧力により変化しますのでご注意ください。
レギュレータ部の仕様 圧力表示記号 G
使用流体 | 空気 |
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使用圧力範囲 | -100~0kPa |
設定圧力範囲 | -100~-1.3kPa(※) |
最大吸込流量 | 30L/min[ANR] |
使用温度範囲 | 0~40℃(凍結なきこと) |
※)真空源の圧力により変化しますのでご注意ください。
φ30mm負圧計部の仕様
使用流体 | 空気 |
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圧力表示範囲 | -100~0kPa |
圧力表示精度 | ±5% F.S.(25℃時) |
使用温度範囲 | 0~40℃(凍結なきこと) |
デジタルプレッシャゲージの仕様
定格圧力範囲 | -101~0kPa |
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圧力表示範囲 | -101~10kPa(※1) |
耐圧 | 300kPa |
適用流体 | 空気、非腐蝕性/不燃性ガス |
電池 | CR2032 リチウム電池 |
電池寿命 | 約3年(1日に5回表示の場合) |
電池最低下検知機能 | 有り |
電池交換 | 可能 |
表示時間 | ボタンを押してから60秒 |
表示回数 | 2Hz(2回/秒) |
繰り返し性 | ≦±1% F.S. ± 1 digit |
LCD表示 | 7セグ、3.5 digit |
表示精度 | ±2% F.S. ± 1 digit以下(周囲温度:25 ±3℃時) |
保護構造 | IP65(※2) |
周囲温度範囲 | 動作時:0~50℃、保存時:-10~60℃(結露と凍結なきこと) |
周囲湿度範囲 | 動作時及び保存時:35~85%RH(結露なきこと) |
耐振動 | 複振幅1.5mmあるいは100m/s2、1分間10Hz~55Hz~10Hz、X、Y、Z各方向2時間 |
耐衝撃 | 100m/s2、X、Y、Z各方向3回 |
温度特性 | 検知圧力の±2% F.S.(25℃時) |
※1)0~10kPaの範囲は表示精度保証範囲外です。
※2)IP65を維持するため大気リリースポート(図1)にチューブを差込んで使用してください。
圧力センサ(2画面デジタル表示付圧力センサ)の仕様
定格圧力範囲 | -100.0~100kPa |
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耐圧 | 300kPa |
適用流体 | 空気、非腐蝕性/不燃性ガス |
供給電源 | DC12V~24V(リップル±10%以下) |
消費電流 | 40mA以下(無負荷時) |
スイッチ出力 出力方式 | NPNオープンコレクタ出力/PNPオープンコレクタ出力 |
スイッチ出力 最大負荷電流 | 125mA |
スイッチ出力 最大供給電圧 | DC30V(NPNオープンコレクタ出力)/DC24V(PNPオープンコレクタ出力) |
スイッチ出力 内部電圧降下 | 1.5V以下 |
繰り返し性 | ±0.2% F.S. ± 1 digit以下 |
応差 ワンポイント設定モード | 調整可能(※) |
応差 応差モード | 調整可能(※) |
応差 ウインドコンパレータモード | 調整可能(※) |
応答時間 | 2.5ms以下(誤作動予防機能:25ms、100ms、250ms、500ms、1000ms、1500ms選択) |
出力短絡保護 | 有 |
デジタル表示 | 3色(赤、緑、橙)表示(表示回数:5回/秒) |
表示精度 | ±2% F.S. ± 1 digit以下(周囲温度:25 ±3℃時) |
動作表示灯 | 橙色 1&2表示灯 |
アナログ出力(電圧出力) | 出力電圧:1~5V ±2.5% F.S. 以下(定格圧力範囲内にて) 直線性:±1% F.S. 以下、出力抵抗1kΩ |
耐環境 保護構造 | IP40 |
耐環境 周囲温度範囲 | 動作時:0~50℃、保存時:-10~60℃(結露と凍結なきこと) |
耐環境 周囲湿度範囲 | 動作時及び保存時:35~85%RH(結露なきこと) |
耐環境 耐電圧 | AC1000V 1分間(リード線とケース間) |
耐環境 絶縁抵抗 | 50MΩ以上(DC500V)(リード線とケース間) |
耐環境 耐振動 | 複振幅1.5mmあるいは100m/s2、1分間10Hz~150Hz~10Hz、X、Y、Z各方向2時間 |
耐環境 耐衝撃 | 100m/s2 X、Y、Z各方向3回 |
温度特性 | ±2% F.S.以下(基準温度25℃、範囲0~+50℃) |
ケーブル仕様 | 耐油ケーブル(0.15mm2) |
※) ワンポイント設定モードとウインドコンパレータ設定モードは、1~8 digits の応差を調整できます。
適用サイズ
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ6, φ8 |
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ネジサイズ
管用テーパオネジ | R1/4 |
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特性グラフ
構造図
形状・価格一覧
個別注意事項
警告
1.レギュレータに正圧を印加する際、φ30mm負圧計、デジタルプレッシャゲージ付は使用しないでください。使用圧力範囲内の正圧を印加する場合は、2画面デジタル表示付圧力センサ付をご使用ください。過大な正圧の印加は、機器破損の危険性があります。
2.ご使用の際は、接続する真空源の取扱説明書もよく読み、十分な試験を行ってから運転してください。
注意
1.圧力設定は、真空度上昇方向(時計回り)で設定してください。真空度低下方向(反時計回り)では、正確な設定ができません。
2.圧力計、圧力センサ、圧力ゲージポートに過大な荷重・衝撃を加えないでください。機器の破損及び表示精度低下の原因となる危険性があります。
3.ゲージポートにゲージ・配管などを取付ける場合、適正な工具を使用し、ゲージポート外径六角部(対辺10mm)を利用して締付けてください。また、M5x0.8ポートへの締付けは、下表の締付トルクを参照し締付けてください。機器の破損や漏れによる表示精度低下の原因となる危険性があります。
4.ゴミや粒体などを吸込む可能性がある場合は、真空レギュレータの調圧側(ワーク側)に真空フィルタを必ず取付けてください。異物の吸込みにより作動不良の原因となる危険性があります。
5.二次圧が不安定になりますのでリークポートを塞がないでください。
6.レギュレータに正圧を印加する場合は、リークポートからエアが流出します。クリーンルームなどでご使用の場合はご注意ください。
7.破壊エアを印加する場合、リークポートからの漏れ量を考慮し設定してください。
8.調圧ツマミを全開状態から反時計回り、または全閉状態から時計回りに過剰に回さないでください。調圧ツマミ、本体の破損の原因となります。(製品出荷時は全閉状態です。)
9.調圧ツマミは押すとロックされ、引くと解除されます。調圧後は必ずロック状態にしてください。ロックしない状態で使用するとツマミが回転し圧力が変化する恐れがあります。
10.調圧ツマミを押込む際に回転の位置によってはロック状態とロック解除状態の中間位置で停止することがあります。この状態では完全にロックできていないため、ロック状態の位置まで調圧ツマミが押込まれていることを確認してください。
11.調圧ツマミロック時に調圧ツマミを無理に回転させるとロック機構部が破損する恐れがあります。
12.φ30mm負圧計は、圧力変動が大きい(ハイサイクル)所では使用しないでください。
13.2画面デジタル表示付圧力センサ及びデジタルプレッシャゲージの取扱いは、圧力計・センサの共通注意事項及びそれぞれの個別注意事項をご確認ください。
14.製品を固定する際は、付属の取扱説明書内の製品固定方法をよく読み、適切な箇所を指定されたトルクで締付けてください。その他の部位や指定されたトルク以上で締付けた場合、本体が破損する危険性があります。
15.エルボタイプのゲージ位置は締付け位置で調整してください。継手部及び調圧ツマミ以外は回転しません。無理に回転させると本体が破損する危険性があります。
真空関連機器シリーズのよくある質問
圧力の表し方は2種類あり、「絶対圧」と「ゲージ圧」によるものがあります。
絶対圧
絶対真空の圧力を0基準にした圧力が「絶対圧力」です。
空気圧の流量計算などに使用されます。
単位の最後に「abs」がつきます(例:10 kPa abs)
ゲージ圧
計測場所、計測時の大気圧を圧力0として測った圧力が「ゲージ圧力」です。
大気圧を基準に、1cm2の面積にどれだけの圧力がかかっているかを表します。一般的な圧力計に使われる圧力です。大気圧より高いゲージ圧を「正圧」、低い圧力を「負圧」と呼びます。
トルは、SI単位であるパスカル(Pa)(ヘクトパスカル(hPa))が使用される前に、汎用的に使われていた圧力や真空度を表す単位です。(絶対真空は0Torr、標準大気は760Torrとなります)
トルは「水銀柱ミリメートル (mmHg)」 と同じ単位の別名でもあり、非SI単位ですが、現在も多くの分野で使用されています。
1Torr = 133.32Pa、
1気圧 = 1013hPa = 1.01325x105 Pa = 760Torr
※) パスカルは、天気予報で使われるヘクトパスカルの1/100。
真空用フィルタを取付けた場合の圧力損失は、以下のリンクからご覧ください。
なお、取付フィルタ自体の圧力損失、ご使用時の目詰まり状態によって吸込流量と真空到達速度が変化しますので、エレメント交換など、定期的なメンテナンスが必要です。
※) メンテナンス用にエレメント単体でのご購入も可能です。(VFU、VFB、VFR用)
集中排気と大気開放は、排気方法の違いとなり、真空ラインの用途により選択可能です。
真空回路用
サイクロン効果とフィルタにより、ダスト・水滴が取除かれたエアを出口(継手)側へ排出。
一般的なインラインフィルタと同様に、機器と機器の間に設置するタイプです。
使用例1
ユニオンタイプより容量が大きいためダストを多く集積でき、メンテナンス回数などが減らせます。
真空ポンプなどに使用する場合は、真空ポンプの吸気側に設置してください。
※) この時、エアタンクを併用することで、真空エアの脈動低減が可能です。
排気回路用
サイクロン効果とフィルタによりダスト・水滴が取除かれたエアを、直接大気(外気)へ排出。
排気の末端に設置します。ダスト集積の目的以外にも、粒体・粉体搬送用の真空発生器VRLと併用し、エアの中の粉体(粒体)の収集にも使用可能です。
使用例2
取りきれなかった細かなダストは大気に飛散しますので、クリーン環境などには適しません。
取れません。
真空用フィルタは、空気中のゴミ・塵などを除去するもので、水分の除去はできません。
ろ過面積が大きい方がゴミ・塵を除去する面積が大きいので、エレメントのメンテナンスサイクルが長くなります。使用する環境雰囲気、装置の仕様などを考慮し選定してください。
この商品に関するお問い合わせ
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