PISCOを知る
代表取締役メッセージ
お客様の信頼と
満足を得ること
株式会社日本ピスコ
代表取締役
山崎 清康
信州に生まれ、育ち、育てられたPISCO
当社は、社名の由来となる独自の発想による流体切換法 - PIPE・SLIDE・CHANGE - P.S.C(特許第1300034)流体の切換弁を商品化し、昭和51年(1976年)10月18日に創立しました。
創業以来、独自の知恵とお客様の立場に立ったモノづくりを会社経営の基本思想とし、数多くの商品を市場に提供し続けております。
おかげさまで良い人々に恵まれ、現在PISCO商品は国内市場はもとより、海外市場においてもたくさんのお客様にご愛用頂いております。PISCOブランドは信頼に裏付けされた関係ある人々への約束であり、今日までPISCOにご協力いただいた皆様方には心より感謝申し上げます。
私達PISCOは、創業の原点を忘れることなく、謙虚にお客様の声を聞き、その日々多様化するご要望に迅速で柔軟に対応し、今後も一層努力を積み重ね、顧客満足度を向上させるモノづくりに全社員が精進し、PISCOブランドのより良い商品とサービスの提案を続けて参ります。
当社の一日のスタートは、全社員の経営理念の唱和から始まります。
技術本部長と若手技術者の対談
技術本部長の北原取締役と若手技術者の対談です
好奇心旺盛に、アンテナは常に高く
泉さん
私は開発に異動して間もないのですが、現在はダイヤル付きスピコンの開発設計を担当しています。ダイヤル付きスピコンのダイヤル機構部には歯車の仕組みが応用されています。歯車は普段の生活でも良く見かける仕組みですが、空気圧分野ではあまり使用されていません。日常生活の中でも、他製品から着想を得て自社の製品へアイデアを展開できる視点を持ちたいと考えています。
北原さん
日常の何気ない一幕がヒントとなり製品化され、モノづくりの省力化、自動化に大きく貢献する製品も多数あります。時には、考えても考えてもアイデアが生まれないこともありますが、頭の片隅に課題意識や問題意識を持っていれば、気分転換がアイデアの発想に繋がることもあります。職場以外の生活の何気ないところにも新製品開発に繋がるヒントが沢山あります。好奇心旺盛に様々な事に興味を持ち、アンテナを高く張ることが大切です。
お客様の信頼と満足を得るために全てのプロセスに配慮したモノづくりを
竹村さん
新製品の立ち上げで社内の工程を使用した際に、新製品の組み立てに使用する治具が重く、使い難さを感じました。特に当社の生産工程には女性が多いので、同じように作業の難しさを感じている作業者がいると思います。お客様の立場に立ったモノづくりが第一の命題ですが、加えて製品の組み立てに携わる作業者の立場にも立ち、女性ならではの目線で、より作業者が製造し易い製品開発に努めたいと感じています。
北原さん
実際にピスコの製品を使用するお客様や、製品の製造に携わる作業者から得られる情報は沢山あります。開発目線での一方的なモノづくりはお客様にも作業者にも受け入れられません。お客様のニーズを把握し、ピスコならではの価値を付加し、お客様に満足してもらうことが重要であり、開発者もどんどん自社の工程に入り色々な情報を得、製造工程を含め、全てのプロセスに配慮したモノづくりを心掛けてもらいたいと考えています。
一人一人の力が会社の力になる
北原さん
開発、技術に携わる者にとって一番大切なことは自分でモノを発想する力です。市場に無い製品や、ピスコらしい価値を付加した製品づくりを会社は求めており、スキルや知識も重要ですが、アイデアを創出する力はより重要です。設計や材料等に関する専門知識がない場合においても、チームでカバーするので、まずは臆することなく、ラフな形で良いのでアイデアを創出し、積極的に提案してもらいたいと思います。製品開発に限らず、どのような仕事であっても、社員一人ひとりが着眼する力、創意、工夫することを常に意識することが重要であり、その力がチーム力になり、組織の力になり、会社の力となります。
指示された事を確実に遂行するのは当然ですが、その中から自分なりの着眼点を持ち、受動的ではなく能動的にプラスαの価値を創出できるような仕事を目指してもらいたいと思います。最初は、「こんなことできるかな?」「こんな製品があれば面白そうだな」とぼんやりとしたアイデアで良いのです。チームワークで検討を進め、肉付けすることにより、具現化することが可能となります。そして「やる」と決めたことについては、「必ずできる」という信念を持って臨むことにより、開発者、技術者としての礎が出来上がります。
あなたの身近にPISCO製品が使われています。
鉄道用トイレ
新幹線や特急電車のトイレユニットに真空発生器を使用。
真空発生器を使用することによって少量の水での装置稼働を可能にしています。
各種飲料等装置
ビールサーバーやコンビニエンスストアのコーヒーマシン等の配管に使用。
信頼性の高いピスコ製配管機器はエア以外の配管にも幅広く使用されています。
農薬散布装置
農薬散布用のドローンに使用。
急速に導入が増えている農薬散布用ドローンの配管に使用されています。
アクアリウム
熱帯魚の飼育や水草の育成に使用。
水草の育成に必要な二酸化炭素の圧力や流量の調整に使用されています。
自動ドア開閉装置
電車やバスの自動ドア開閉装置に使用。
継手・チューブで各機器を配置し、開閉速度をスピードコントローラーで制御しています。
歯科ユニット
歯科医院の診療台ユニットに使用。
歯科医の治療には空気圧機器が欠かせません。水用ラインでもピスコ配管機器が活躍。
アシストスーツ
重量物の持ち上げ作業をサポートする装置に使用。
空気圧で収縮する人工筋肉を使ったアシストスーツの配管に使用されています。
医療用機器
酸素濃縮器や人工呼吸器等の医療用機器に使用。
酸素濃縮器や空気圧のみで作動できる人工呼吸器に配管機器や真空発生器が使用されています。
アトラクション
テーマパークの遊戯施設や演出用ロボットに使用。
エアを使った演出や無人受付ホテルのフロントに設置した恐竜ロボットの配管に使用されています。
産業用ロボットの動力源として欠かすことのできない圧縮空気。日本ピスコでは圧縮空気を配管するための継手やチューブ、流量や圧力を制御する各種制御機器、その他バルブや真空機器、アクチュエータ等の空気圧機器を独自に開発、製造、販売しています。取引業界も工作機械をはじめ、半導体、自動車、食品、レジャー、医療、宇宙開発等と大変幅広く、オリジナリティ豊かなピスコ製品は世界中のあらゆる産業界で活躍しています。
空気圧の優位性
エネルギーの優位性を比較する3つのポイント
1.無限なエネルギー
地球上のどこでも得られ、繰り返し使用することが出来る。
2.ローコストなエネルギー
電気や油圧などと比較するとランニングコストが安い。
3.安全でクリーンなエネルギー
媒介となるのが空気なので、万一漏れが発生した場合にも、引火・感電・汚染の危険性もない。
広がる空気圧機器の需要
あらゆる産業の自動化・省力化に貢献
自動車・半導体・家電・食品・衣料・農業・漁業・医療・IT・化学・輸送・レジャー・宇宙開発等、モノを生産する過程では必ず生産設備が介在し、空気圧機器が必要となる。PISCOはあらゆる産業のFA化(ファクトリー・オートメーション)に貢献している。また、人手不足、人件費削減等の理由により、今後もモノづくりのFA化は間違いなく加速する。
数字で見るPISCO
従業員数
500名
平均勤続年数
13.4年
資本金
約5億円
売上高
178億円
平均年齢
42.9歳
男女比
6:4
平均残業時間
約9.5時間
平均有給取得日数
10.7日
沿革
創業者濱富夫が、長野県岡谷市で空気圧機器の配管用継手及びソレノイドバルブの開発・製造・販売開始したところから日本ピスコの歴史は始まりました。
1976年
10月18日 (株)日本ピスコ(資本金1,800万円)を長野県岡谷市に設立。
空気圧機器の配管用継手及びソレノイドバルブの開発・製造・販売開始。
1977年
空気圧配管用ワンタッチ継手の販売開始
(株)ハーモ、(株)コガネイとワンタッチ継手販売の業務提携締結
1979年
(株)日本ピスコ増資(新資本金2,700万円)
1981年
これまで開発されてきた業界初のタッチジョイント内蔵形(ワンタッチ継手一体形)スピードコントローラを初めて発売。
諏訪工場設立
販売会社(株)ハーモ機販を長野県岡谷市に設立(日本ピスコ本社に併設)
東京営業所開設
1982年
大阪営業所・太田営業所開設
1983年
現岡谷本社工場を新築(岡谷工場、諏訪工場を移転統合)
名古屋営業所開設
1984年
販売・生産拡充により本社工場増築
CIシステム導入
1985年
長野営業所開設
商標を海外主要諸国へ出願。
1986年
新規事業拡充のため、伊那工場(現伊那第一工場)を新築
神奈川営業所開設
創立10周年記念祝賀会を伊那新工場の落成式と合わせ、関係者約300名の方々を招待して盛大に執り行う。
1988年
海外進出のため、海外事業部開設
福岡営業所、浜松営業所開設
(株)ハーモ機販増資(新資本金5,700万円)
NPT、アメリカ管用テーパーネジ、エアーピンセットを発売。
1989年
NIHON PISCO SINGAPORE PTE.LTD. を設立
広島営業所・八王子営業所開設
伊那工場(現伊那第一工場)第2期・第3期工場増築
ストップフィッティング、レギュレータ、SUS304継手を発売。
1990年
(株)ハーモ機販本社を伊那に移転
取手営業所・姫路営業所・仙台営業所・金沢営業所開設
バルブ付きエアーピンセット、ライトカップリング、チューブフィッティングブラス、プレッシャーゲージ、スパッタチューブ、チューブフィッティングスパッタを発売。
1991年
(株)ハーモ機販を(株)ピスコ販売に社名変更
甲府営業所開設
チェンジバルブ、ボールバルブ、圧力センサー、真空用フィルター、バルブマニホールド、ユニットコントローラ、メカニカルバルブ、レバーチャック、ファイバードライを発売。
1992年
(株)日本ピスコ増資(新資本金9,450万円)
PISCO TAIWAN CO.,LTD. を設立
ドイツ・フェスト社(現FESTO AG&CO.)とワンタッチ継手他の販売に関する業務提携締結
金属温調継手金属タイプ、ねじれ防止継手を発売。
1993年
PISCO USA, INC. を設立。
デジタル圧力センサー付き真空発生器 VD、急速排気弁、ピックアンドプレース、ソレノイドバルブSVA10シリーズを発売。
1994年
ISO 9001 (品質マネジメントシステム)認証取得
1996年
(株)ピスコ販売増資(新資本金9,690万円)
伊那第二工場新築
1997年
(株)日本ピスコ増資(新資本金2億790万円)
伊那第一工場、倉庫棟増築
1998年
ISO 14001 (環境マネジメントシステム)認証取得
1999年
埼玉営業所開設
PISCO KOREA PNEUMATICS CO.,LTD.を設立
2000年
インターネットを通じて、継手1個から受注・発送する、スピード・サービス・システム(オンライン販売)の「PISCO S-net」を業界で初めて業務開始。
京都営業所開設
2001年
(株)パオカス設立
2002年
神奈川営業所・八王子営業所を統合し、新神奈川営業所を設立
2003年
伊那第二工場、第2期増築多品種・小ロット・短納期生産を目的とし、国内工場の生産レイアウトの総合的な見直しのために着工していた、伊那第二工場第二期増築工事が竣工。
3DCAD(SolidMX)、3軸サーボダイセット(7台)を導入。
これらに伴い海外の生産投資を国内に集約。
2005年
伊那第二工場、第3期増築
(株)アイビス(プラスチック・射出成形・金型設計製作)を子会社化
CKD(株)と真空関連製品他の販売に関する業務提携締結
2006年
伊那第二工場、第4期増築
創立30周年を迎える
㈱パオカスにてシーロック加工事業を開始。
2007年
(株)日本ピスコ増資(新資本金4億8,856万5,000円)
川崎営業所開設
2008年
伊那第一工場、5号棟改修工事
2009年
伊那第二工場に太陽光発電システム(400kW)導入
2010年
NIHON PISCO TAIWAN CO.,LTD.を設立
2011年
NIHON PISCO TAIWAN CO.,LTD.工場新築
信州エコ大賞受賞(長野県環境保全協会)
2012年
日刊工業新聞社主催の最優秀経営者顕彰において、社長(現会長)の山崎が最優秀経営者賞を受賞。
2013年
伊那第三工場新築(太陽光発電システム(205kW)設置)
新大阪営業所開設。
事業拡充のため、伊那第四工場 生産開始。
2014年
バンコク駐在事務所開設
伊那第一工場、1・3・6号棟改修 新倉庫棟新築
2015年
(株)アイビスを吸収合併
伊那第四工場、改修
生産性向上のため、自動化、無人化を推進。その一環として組立工程ではゲンコツロボットを使用した樹脂本体自動供給装置を導入。
2016年
(株)ピスコ信販を吸収合併
伊那第二工場、第5期増築
創立40周年を迎える。
2017年
岡崎営業所開設
PISCO VIETNAM CO.,LTD.を設立
2018年
伊那第三工場増築
日本銅センター賞受賞(日本銅センター)
2020年
(株)パオカスを吸収合併
紺綬褒章受賞
伊那第二工場、第6期増築
上海駐在事務所開設
(株)ピスコ販売を吸収合併
2022年
ものづくり大賞NAGANO 2022 受賞
伊那第二工場、第7期増築(太陽光発電システム(280kW) 追加設置)
2023年
熊本営業所開設
PISCO CHINA CO., LTD.を設立