制御機器
固定圧レギュレータ
圧力調整と作業工数・時間の削減に。
特長
圧力調整と作業工数・時間の削減に。
2次側圧力固定式で装置組立工数削減に貢献。
圧力固定式のため、2次側圧力の調整不要。
不用意な操作を防止。
圧力調整用の調圧ネジや調圧ツマミ無し。
コンパクトタイプ。
当社RVUPと比較して容積比67%。
1次側圧力が変動しても2次側圧力の変動は僅か。
逆流機構付。
電磁弁とアクチュエータの間に接続し、チェック式レギュレータとして使用可能。
アクチュエータごとに設置し最適な(必要最低限の)圧力供給をすることで消費エア削減。
NAGANOものづくりエクセレンス2022認定。
長野県が誇る高度な技術や革新的・独創的な製品の認定制度「NAGANOものづくりエクセレンス2022」に認定されました。
仕様
使用流体 | 空気 |
---|---|
使用圧力範囲 | 設定圧力~1.0MPa |
使用温度範囲 | 0~60℃(凍結なきこと) |
圧力精度 | ±0.025MPa(設定圧力 +0.3MPa印加時) |
適用サイズ
チューブサイズ
ミリサイズ(mm) | φ4, φ6, φ8, φ10 |
---|---|
インチサイズ | φ5/32, φ1/4, φ5/16, φ3/8 |
流量特性グラフ
構造図
形状・価格一覧
オプション・メンテナンス品
個別注意事項
警告
1.本製品にはリリーフ機構がありません。2次側圧力が上昇する可能性がある空圧回路システムでの使用は機器の故障につながる恐れがあります。
注意
1.精度を必要とする使い方は避けてください。
2.使用圧力、流量によってはピストンのチャタリングにより異音が発生する可能性があります。
制御機器シリーズのよくある質問
PISCOでは、スロットルバルブとスピードコントローラは同じ制御弁の仲間で、見た目も似ています。
用途・使用目的の違い
スピードコントローラ:末端で仕事をするアクチュエータ(主にシリンダ)の速度制御が目的です。
スロットルバルブ:配管工程の様々な場所において、エア流量を調整することが目的です。
スピコンは主にエアの速度制御、スロットルバルブは流量制御に使います。
見分け方
ツマミの横に溝がない→スピードコントローラ
ツマミの横に溝がある→スロットルバルブ
機能の違い
スピードコントローラ:中に絞り弁と逆止弁があり、決まった方向の流れのみを制御することができます(逆方向に流すと自由流)。
スロットルバルブ:逆止弁を持たず、絞り弁のみの構造のため、どちらからエアを流しても同じように制御されます。
【動画】スピードコントローラとスロットルバルブの違い
スピードコントローラの「制御方向」の違いです。
メータアウト制御
ピスコ製品では、スピードコントローラのツマミに「A(A□)」の刻印、ロックナット色が「シルバー」。
主に、複動形シリンダ※の速度制御に使用されます。
シリンダから排気されるエア量を制御することでシリンダの速度を制御するため「メータアウト」と呼ばれます。
メータイン制御
ピスコ製品では、スピードコントローラのツマミに「B(B□)」の刻印、ロックナット色が「ブラック」。
主に、単動形シリンダ※の速度制御に使用されます。
シリンダに供給するエア量を制御することでシリンダの速度を制御するため「メータイン」と呼ばれます。
※複動形シリンダと単動形シリンダ
複動形シリンダは、空気圧力をピストンの両側に供給することが出来る構造のもので、空気圧力によりピストンの往復運動をさせるものです。シリンダの両側のポートにメータアウトタイプ(A)を1個づつ取付け、押し出しと戻りを別々に制御します。
単動形シリンダは空気圧力を片側だけに供給し、戻りは負荷または内蔵するスプリングの力で行います。シリンダの空気圧力の供給側にメータインタイプ(B)を1個使用し、片側だけを制御することが多いです。
一般的には、メータアウトの方が安定した動作が得られます。
メータイン制御は、シリンダへ供給する空気の流量を調整しますが、このとき、排気側は大気圧のため、シリンダ内部の圧力は大気圧からゆっくりと加圧される状態になり不安定です。
メータアウト制御の場合、シリンダ内部はピストンを介して排気側、給気側ともに圧縮空気が充填された状態になり、動作が安定します。
【動画】メータアウト制御・メータイン制御
「A」がメータアウト制御、「B」がメータイン制御になります。
メータアウトとメータインの違いにつきましては、FAQ「スピードコントローラのメータアウト制御、メータイン制御の違いは?」をご覧ください。
RVUM□を始めとするレギュレータは2021年11月に生産を終了し、後継機種としてRVUMP□など、形式に"P"が入る小型レギュレータプッシュロックタイプを販売しています。
ユニオンタイプの取付寸法に変更はございません。
大きな違いとしましては、
①調圧部機構がプッシュロック式ツマミになった
(調圧作業が簡単になり、ロックナットのゆるみなど設定ズレがなくなる)
②流量が多く確保できる(約1.3倍)
③圧力変動幅が少なくなった(1次圧の変動による2次圧の変動が減少)
④軽量化(一部機種を除く)
⑤全高(高くなる機種がある[特にRVC])
なお、RVS:ストレートの後継機種はございません。
詳細につきましては、設計変更・生産中止一覧に掲載中のレギュレータ プッシュロックタイプの発売 および 現行品販売終了のご案内 をご確認ください。
銅を嫌う工程・使用環境に適した、銅を主成分とする材料を使わない仕様です。
『-S3』仕様は、金属部材質:銅を主成分とする材料不使用、シールゴム材質:HNBRまたはFKM となります。具体的には流路に金属材質:黄銅を使用せず、ステンレスを使用している商品を用意しています。
『-S3』仕様が形式に設定されていなくても、標準仕様が『-S3』に対応している商品もあります。例:チューブフィッティングSUS304 金属本体:SUS304、シールゴム材質:FKM
シリンダストロークが短い場合、クッション機能の性能が確保できなくなることがあります。
推奨シリンダストロークは100mm程度となります。
制御方向は特にありません。
スロットルバルブはチェック弁を持たず、絞り弁のみの構造のため、どちらからエアを流しても同じように制御されます。
チェック弁
一方向は自由にエアを通過させ、逆方向の流れは止める
絞り弁
エア流量を絞る・調整する
<参考>
▼【動画】スピードコントローラとスロットルバルブの違い
使用流体に水が使えるスピコンはありません。
単純に水の流量調整を行う場合は、スロットルバルブ※(SUS316、PP、ブラス)やフッ素樹脂ニードルバルブを使用してください。
カタログにて仕様及び条件を確認の上、ご使用ください。
※) 一緒にインサートリングも必ず使用してください。
シールゴムにNBR(ニトリルゴム)を使用している商品において、オゾンの影響によりゴムにクラック(亀裂)が発生し、不具合に至る場合があります。(オゾンクラック)
このオゾンクラックは、ゴムの応力方向(引っ張られるなど力のかかる方向)に対し、垂直に亀裂が入るのが特徴です。
オゾンクラックイメージ図
NBRゴムのオゾンクラック例
禁油仕様の場合、油膜によるゴム表面の保護効果が期待できないため、著しいオゾンクラックとなります。
低濃度オゾンの発生源は、紫外線や放電原理を用いる機器(洗浄機・静電気除去装置・空気清浄機など)、モーター、ドライエアコンプレッサなどが一般的ですが、オゾン濃度や発生頻度は一定ではないため、影響度は異なります。
HNBR、FKM(フッ素ゴム)がオゾンに耐性のある材質となります。
シールゴム材質をHNBRやFKM(フッ素ゴム)に変更した低濃度オゾン対策品もご用意しておりますので、ご検討ください。
バラツキが生じる可能性はあります。
固定絞り継手、定流量スピードコントローラは「おおよその絞り効果を得る」ことを目的に設計されており、流量のバラツキに関する基準はありません。
絞り内径(穴径)が公差範囲内になるよう管理している商品であり、流量は管理しておりません。
バラツキ原因については、図面寸法内でのオリフィス穴径、深さ、面取り状態、面粗度のバラツキなどの複合要因が挙げられます。
ご用意しています。詳しくは、Inch・NPT仕様カタログをご覧ください。
複動形のエアシリンダとは、ピストンの両側にエアを供給できるタイプのシリンダです。このタイプのシリンダを使用する場合に、速度制御は一般的にメータアウト制御のスピードコントローラを使用します。
メータアウト制御スピードコントローラは、シリンダに供給する時には自由流(絞られていないエア)となり、シリンダから排気する時には設定に応じて流量が絞られます。これにより、安全且つ安定した速度制御を行うことができます。なお、原点復帰をスプリング力により行う機構の単動シリンダは、メータイン制御を用います。
【動画】メータアウト制御・メータイン制御
エアシリンダなど駆動機器の力(推力)を調整する場合は、供給する圧力を減圧する必要があります。
よってレギュレータで減圧しなければ、推力(押出す力)をコントロールすることはできません。
なお、スピードコントローラのように流量制御弁を使用して供給流量を絞った場合には、エアシリンダの動きが遅くなるだけで推力自体のコントロールはできません。
エアの流量を目的に応じて調整するものを総称して『流量制御弁』と言います。
ピスコでは、流量制御弁はスピードコントローラ、スロットルバルブ、急速排気弁ニードル付、排気絞り弁、固定絞り継手がありますが、双方向に流れるエアの流量を調整するのであれば、一般的にスロットルバルブを使用します。(ニードルを開閉することで流量調整が可能)
レギュレータは一般的な機器へのエアの圧力を減圧する場合に使用しますが、プレッシャーコントローラの場合は、1次圧(入口側の圧力)の変動による2次圧の変動幅が大きく、駆動機器に高圧で仕事をさせる時、仕事の開始位置に戻す時だけ減圧して圧縮エアを節約するなどの目的で使用します。
プレッシャコントローラ使用方法
クッション機能付スピコンは、内蔵された2つの急速排気弁の流路を切換えることでシリンダ速度を二段階調整しています。
2つの急速排気弁とは、EX1(シリンダ速度を決定)とEX2(クッションの強さを決定)にあたります。そして、この切換えがクッションの開始位置であり、それを決定するのがTIMニードルです。
TIMニードルはチャンバ部 (エアを溜める部屋)のエアが排気される時の流量を調節し、ニードルが絞られる程、排気が遅くなり、2つの急速排気弁の切換え(=クッションの開始位置)は遅くなります。
構造上、外的要因(印加圧力、配管径や長さ、シリンダの摺動抵抗の増減など)によりクッションの開始位置に変化が生じる場合があります。
▼1)
IN側から印加されたエアは、チャンバ部(TIM)側とOUT側の2方向へ流れます。
▼2)
OUT側へ流れたエア(自由流状態)はシリンダへ流れます。
同時にチャンバ部(TIM)にもエアが溜まり、主弁を右に押し(パイロットエアの働き)EX1とOUT側が導通します。
▼3)
排気1状態(シリンダ速度調整時)になると、2)で導通した流路(OUT側→EX1)にエアが排気されます。
(チェック弁により、IN側へ流れません)
同時に、チャンバに溜まっていたエアはTIM二ードルで調整され、IN側から排気されます。
この時、TIMニードルの調整具合でクッションへ切換るタイミングを調整できます。
▼4)
EX1二ードルにより調整されたエアは、EX1から排気されます。
(急速排気弁の働きと同じ)
この時、チャンバ部のエアがなくなると、主弁は左側へ戻りEX2とOUT側が導通します。
▼5)
チャンバ部のエアがなくなり、主弁が左側へ移動し、EX2とOUT側が導通しました。
EX2へ流れたエアはEX2二ードルにより排気調整され、EX2から排気されます。
この状態が、排気2状態(クッション調整)になります。
この時、EX2ニードルの調整具合でクッションの強弱が調整できます。
本体にある刻印で判断できます。
まず、商品に以下の刻印がある方を表側、ない方を裏側とし、また、エアは写真およびイラストの右側から左側へ流れるものとします。
上記の刻印の回路図は「速度制御弁」を表します。細かく分けると、オレンジ色で囲まれた記号は「絞り弁(エア流量を絞る・調整する)」、赤で囲まれた記号は「チェック弁(一方向は自由にエアを通過させ、逆方向の流れは止める)」です。
この「チェック弁」の向き※により制御方向が変わります。
※) エアは、「>」が開いている(広がっている)方向に、自由に通過できます。
これを踏まえ、
行き(シリンダに供給するエア)を自由流にしたい(=メータアウト制御)場合は、エアの流れる方向と、チェック弁の向きを図1のようにします。(戻り(シリンダから排気されるエア)は制御される)
その逆で、
戻り(シリンダから排気されるエア)を自由流にしたい(=メータイン制御)場合は、エアの流れる方向と、チェック弁の向きを図2のようにします。(行き(シリンダに供給するエア)は制御される)
図1の状態から、スピードコントローラの表裏を逆にするだけです。
ユニオンストレートタイプはこのような構造であることから、メータイン制御・メータアウト制御は配管の向きによって使い分けます。実際に配管する場合は、エアの流れる方向とチェック弁の向きをよくご確認ください。
スプリングリターン仕様とは、単動形シリンダの一種である「スプリングリターン式小径サイズシリンダ」における、低圧領域の使用に適したスピードコントローラのことです。
スタンダードタイプとの違いは以下です。
逆止弁作動圧力の違い
スプリングリターン仕様:0.02MPa
スタンダードタイプ:0.05MPa
見分け方
ニードルツマミに「□K」の刻印があります。
※)
「AK」→メータアウト制御・スプリングリターン式
「BK」→メータイン制御・スプリングリターン式
スプリングリターン式のシリンダについて
スプリングリターン式のシリンダは、片動作側にスプリングが入っています。
行き側はエアの圧力でスプリングの力を打ち負かし動作しますが、エアを排気すると内蔵されたスプリングの力で戻る構造です。(一般的に小径サイズが多く、行きと戻りが逆構造のものもあります。)
スプリングリターン式をはじめとする単動形シリンダは、低圧領域の使用圧力とスピードコントローラの逆止弁作動圧力とのバランスによっては排気に負荷がかかり、作動に影響を与えるケースがあります。また、バルブからの配管が長いと応答性が悪くなります。
これらのことから、スピードコントローラの逆止弁作動圧力を弱くし応答性をよくしたものが、スプリングリターン仕様です。なお、使用圧力範囲は、0.05~0.5MPaと制限があります。
上下可動式シリンダにも使用可能です。
ただし、ワークが重すぎるとシリンダに負荷がかかり調整が不安定になる要因となりますので、ご注意ください。
チェッキ弁、チェック弁、逆止弁と、呼び方は違いますが、どれも片側方向にしか流れない構造の弁のことです。ピスコでは制御シリーズの中に、「チェックバルブ」という名称で、ワンタッチ継手一体タイプなどをラインナップしています。
スピードコントローラおよび、スロットルバルブは、漏れを許容していますので、完全にエアを閉止するものではございません。漏れ量がゼロを必要とする使い方では、使用しないでください。
クッション機能付スピコンはメータアウト制御のため、単動シリンダでエアを印加する方向の制御はできません。
(スプリングなどでの復帰方向の速度制御は不可能ではありません)
クッション機能付スピコンは排気方法が大気開放(エアをそのまま空気中に排気する)のため、クリーンルーム非対応となりますが、この点をご理解・ご了承いただけましたら特注対応としてクリーンルーム包装(フッ素系グリース仕様)の対応可能です。
ロックナットは手で締付けることを前提にローレット形状となっているため、特に適正締付トルクは設定しておりません。
なお、工具を使用して締付ける場合、過度の締付けによる破損にご注意ください。
マイナスドライバ対応スピコンはロック機能がないため、シリンダによる強い衝撃や装置の振動など、過度の振動・衝撃のある場所で使用する場合、ニードルが回転し流量が変化する恐れがあります。
弊社では以下の振動試験を行い、流量変化などの問題はありませんでした。
振動試験(参考)
加速度:49m/s2(5G)
周波数:10Hz~150Hz
サイクル:1oct/min(10→150→10Hz)
掃引回数:5回
一般的に、トラックで輸送される製品に掛かるGは3G程度です。5Gは、トラックで高速道路を走った場合に製品に掛かる最大のGレベルとイメージしてください。
上記以上の過度の振動で使用を検討している場合は、ロックナット付きのスピードコントローラスタンダードを使用してください。
弊社「チェックバルブシリーズ」につきましてはエア専用となりますが、「チェックバルブ低作動圧タイプPP」につきましては空気の他に、水(液体)の使用も可能です。カタログにて仕様及び条件を確認の上、ご使用ください。
外部の構造金属部品に耐蝕性に優れたSUS316を使用した、スピードコントローラSUS316をご用意しています。
また、金属部分がステンレスのものは、耐腐蝕性SUS303相当タイプやPPタイプ(SUS304)もあります。
この商品に関するお問い合わせ
用途や機能などの諸条件に適した商品をご提案することも可能です。お気軽にお問い合わせください。
近くの営業所でも承っております。
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